『THIS LIFE』のモデルハウス

今年3月、久留米市南町に誕生したのは[ホームラボ]の住宅ブランド『THIS LIFE』のモデルハウス。ここでは「当たり前」とされてきた常識を覆すような、新しい住宅のカタチを目にすることができる。

 

『SIMPLE NOTE』のモデルハウスが誕生

道路面に窓を設けず、外からの視線をシャットアウトしている。必要な採光や通風は中庭を設けて取り入れる

 

室内に光をもたらす、コンパクトな中庭を備えた住まい。「外は閉じて中は開く」というコンセプトのもと、『SIMPLE NOTE』の住まいの多くは中庭が備わるそう

 

「入口はどこ？」「窓はないの？」この家を目にすると、まずそんな疑問が頭に浮かぶ人も多いだろう。ここは、久留米市を中心に注文住宅を手掛ける[ホームラボ]の住宅ブランド『SIMPLE NOTE』から誕生した平屋のモデルハウス。

 

中庭からの採光が心地よいエントランス

 

室内の扉にはすべて天井まで高さのあるハイドアを採用。すっきり見えると同時に、ドア枠の掃除が不要になるという家事楽につながるメリットもある

 

18帖のLDK。窓の外は中庭になっているため、カーテンをつけずとも視線が気にならないのも『SIMPLE NOTE』の特徴

 

玄関ドアを開けると、ブラックの外壁に覆われたシックな外観とは一変し、大きな窓から光が注ぐ暖かなエントランスが出迎えてくれた。その向こうには明るく開放的なLDKが広がり、道路側からは見えなかった中庭が柔らかな光を取り込む。

室内はすべて天井まで高さがあるハイドアを採用することで余分な“線”を消し、スッキリとした印象を与える。そんな空間の奥で存在感を放つのは、グレードで統一したⅡ型キッチン（アイランド式と壁付け式を並行に配置したキッチン）。この仕様にすることで作業スペースが広くとれ、家族が並んで調理を楽しめるそう。隣には冷蔵庫を配置できる大容量のパントリーを設け、ストック品やゴミ箱といった生活感が出るものをまとめて収納する。

 

対面にシンク、壁側にコンロを備えた「デュエ」と呼ばれるⅡ型のキッチンは『キッチンハウス』の「グラフテクト」

 

6帖の主寝室。大容量のウォークインクローゼットを備える。間取りや窓のレイアウトは依頼主に合わせてアレンジすることが可能

 

外から見えないまさにプライベート空間。カーテンやシャッターのいらない大開口の窓が室内全体を明るく照らす。また洗濯物が干せる中庭は、洗濯動線を短くするため、脱衣所の近くに設けている

 

リビングの隣には子ども部屋を2つ併設している。子ども部屋というと2階や家の奥に配置することが多いが、この家ではあえてリビングの隣に位置。この間取りによって、リビングに散らかりがちな子供用品をサッと収納できる効果を狙っているそう。

 

リビング横の子ども部屋は収納に便利なオープンクローゼット。片付けやすい環境をつくることで家がキレイに

 

モノトーンの中にもフローリングや天井の一部には自然素材をふんだんに取り入れて、空間に温かみを生み出す

 

 

「5つの共存」が叶える
合理的で快適な暮らし

1つ目が【カッコイイ≠住みにくい】。一般的にカッコいい家は住みにくいというイメージが持たれがち。『SIMPLE NOTE』は視覚的要素を少なくすることで快適さ・暮らしやすさを保ち、なおかつシンプルで洗練されたデザインを実現する。

2つ目は【デザイナーズ住宅≠高い】。いわゆるデザイナーズ住宅は、建築家のデザインという価値を付け加えることで価格が上がる。一方、『SIMPLE NOTE』は、無駄を省くことでハイデザインに仕上げるという逆転の発想によってコストダウンを図る。

3つ目は【開放感≠外からの視線】。開放感と外からの視線という共存できないはずの2つを独自の工夫で解決。道路側や隣接する家の方向に余分な窓を設けず、中庭を設けることで、外からの視線をシャットアウトしつつ開放感を生み出す。

4つ目は【子育て≠散らかる】。子育て中に家が散らかるのは、実は間取りが原因かも。リビングと子ども部屋の動線を近づけることで子供用品をスムーズに収納し、リビングにムダな収納スペースを作らない。

5つ目が【日当たりの悪い土地≠暗い】。南向きの窓に頼らない採光を取り入れるため、北向きの土地や2階建てに囲まれた土地でも日当りを確保できる。