周囲の景色が際立つ
洞窟のような住まい

 

まるで削り取った山肌のように周囲の景色に溶け込むアースカラーの外観。自然と一体になった外構計画によって、リゾートホテルのような佇まい
 

　人里離れたのどかな山林に土地を購入し、心穏やかな暮らしを楽しむ施主夫婦。まるでメキシコの砂漠に建つ邸宅のような、アースカラーを採用したリゾート感のある住まいは、連続するアールの垂れ壁でゾーニングされた、さながら洞窟のような空間。外壁に合わせたカラーでコーディネートした室内は、照明をあえて暗めに設定し、リラックスした雰囲気に。室内の明度と、外の明るさのコントラストが眺望の美しさを際立てる。リビング・ダイニングからキッチンを独立させ、居室と同等の広さを確保したウォークインクローゼットや、シューズクロークに収納を集約したことで、生活感を排除した丹精な佇まいが完成。広大な敷地を活かした植栽やライトアップにもこだわった、外構も目を引く。

 

 

 

 

約3m もの深い軒下にあるテラスは、リビングとひと続きになったもう一つのリビング。明るさを抑えたからこそ外の景色が際立つ室内は、垂れ壁をくぐり移動することで、生活にリズムが生まれる。特に眺望が抜けている2 階の一角には、書斎を設けた