エアコン1台で全館空調 W断熱で住まいは快適になる
その家を訪れたのは、とある冬の日。大きな吹き抜けのある開放的なリビングは外の寒さとはうってかわって春のようなポカポカとした暖かさ。聞けば、動いているエアコンは2.8KW(約10畳サイズ)だけらしい。キッチン裏のパントリーと家事スペース、トイレに洗面所、2階のプライベートルームまでぐるりと回って驚いた。どの部屋に行っても寒くない!
「これを可能にしているのが、全熱交換システムとW断熱です」と[イエノタネ]のプロデューサーの原田大介さんはにっこり。全熱交換とは、室内の空気の温度を外から取り込む空気の温度と交換してエネルギーを有効活用できるシステム。これで、冬は外気を暖め、夏は外気を冷やして取り込むことができるのだ。「さらに、壁は内断熱・外断熱のW断熱で、窓は熱伝導率が低いトリプルガラスの樹脂サッシを使っています。壁とサッシと窓で強力に断熱しているので、外の寒さ・暑さの影響を受けず、室内の温度を同じに保てるんです。冬もエアコン1台でヒートショック知らずで、安心して過ごせます」。ちなみにこの日のエアコンの温度設定は22度。トイレも浴室も2階の寝室の奥の温度計も21度を示していた。
自然素材で建てた美しい家で 1日無料体験宿泊も可能
原田さんは「健康にいい家は建物も長持ちする」と説明する。「断熱性・気密性がいいと、壁内での結露がないので建材が長持ちし、湿気を好むシロアリの被害も低減できます。また、床下は24時間換気しているので、土台の木の乾燥が進み、固く引き締まるので建てた直後よりも強度がアップします。 〝日本の家の寿命は30年〟と言われますが、しっかりした建物をつくって住めば、家も長持ちするんですよ」。建てる時の予算はもちろんのこと、日々の光熱費や将来のメンテナンス費用も気になるところ。ランニングコストも考えた賢い家づくりをしたいと思った。
無垢のもみの木と漆喰を使った自然素材の心地よさを体感できるモデルハウスでは、1日宿泊体験も可能。家事も家族団らんも楽しくなる間取りと全館冷暖房の快適さは、ぜひ現地で体験を。