リノベスタジオ
(北九州市)
すてきなリノベのお宅訪問
北九州市[K邸]
既存の建物の良さは残し
オープンな空気感を楽しむ
経年変化の味わいや愛情を注いで大切にしてきた古いものたち。アンティークと同じく、古い住まいにも新築にはないときめきや懐かしさ、思い出が息づいている。
ジャンル問わず古いものが好きなKさんご夫妻は、路地裏にある実家の隣に残る、かつて炭鉱の長屋だった家を夫婦の住まいとしてリノベーション。築70年は経つ昭和の建物は、前の住人が30年ほど前に2階部分を増築もしている。外観は玄関周り以外、触らずそのままの佇まいを大事に。出窓から見える照明の薄明かりや土間の雰囲気がカフェやギャラリーのような独特の魅力を漂わせる。
出窓からの自然光や多彩な照明によって昼夜表情を変えるLDK。「気分で過ごす場所を変えて楽しんでいます。テレビがなくても平気になりました」。奥さまは金継ぎ、ご主人は珈琲豆の焙煎と、趣味の時間も深まっている。
「息子2人は中・高校生ともう大きいので、この建物は私たち夫婦のこだわりを詰め込みました。1階は、ダイニングキッチンを中心に置いたLDKと土間をつなげて、友人やご近所さんも立ち寄れるオープンな場にしたかったんです」。
工事中に現れた古い梁を生かしたり、建具や欄間、ドアノブやスイッチといったパーツもセレクト。生まれ変わった家には、ご主人が収集する熊のアイテム、鉄や真鍮など異素材が空間に個性を生む照明、ファイヤーキングや骨董市などで集めたレトロな器、クラフトなどが美しく楽しくコーディネートされ、珈琲を淹れる家主の姿が様になる。視線の先はどこを見ても心地よい、まさにこわだりとセンスに溢れる住まいに仕上がった。
カリモク60のソファがなじむリビング。土間やダイニングなどと合わせてコーナーごとに気分を変えて過ごせるのも魅力。
一緒につくる楽しさと
目に見えない性能もアップ
1階は誰もが気軽に立ち寄れるオープンな造りにした一方、2階は主寝室と多目的な子ども部屋の2部屋で構成されたプライベート空間に。天井は梁を大胆に見せ、高さを出した。壁や床板は1階と同様、ベニヤを使ったシンプルな素材でまとめ、機能性もアップ。
「断熱や防音の対策をはじめ、建具はリノベスタジオさんの仕入れ先へ連れて行ってもらえたり、アドバイス通りにしてよかった」と、目に見えない部分のフォローまでさすがと振り返る。「照明の位置を考えたり楽しくやり取りしながら、本当に好きなものだけを散りばめた住まい。いつかゲストハウスとかできたらいいねって話しているんです」と笑顔のお二人。
心弾む暮らしが始まり、ここからたくさんの物語が育まれていきそうだ。
壁に下地材のOSBボードを使用した子ども部屋は、将来、多目的ルームに。
2階部分も天井の梁を見せ、壁や床板はラワン合板を職人がランダムに張り合わせ、バランスよく配置。主寝室としてリラックスできる和の雰囲気に
リノベスタジオ
(北九州市)
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北九州市小倉北区片野新町2-1-4
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