新型コロナウイルス感染拡大によって変わる住まいのあり方
withコロナの時代に考える
新しい生活様式に応じたリノベーション
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い
人々は自宅で過ごす時間が大幅に増えました。
そこで今回は、withコロナ時代のリノベーションについて
[リノベスタジオ]の徳山武さんに話をお聞きしました。
リノベスタジオ/リノベンチャー株式会社
代表取締役社長
徳山武
1969年生まれ、北九州市小倉北区出身。ホテルや物流、住宅設備、古着など、さまざまな仕事に従事してきたが、古着の卸問屋で働いている頃に店舗の内装を担当したことをきっかけに建築の世界へ転身。現場経験を重ね、2015年にリノベーション専門の「リノベスタジオ」を立ち上げた。
仕事などに集中するための
“籠り部屋”のニーズが高まる
リノベーションとひと言でいってもその内容は実にさまざま。長年暮らしてきた自宅をリノベーションするケースもあれば、中古物件を取得して自分たちの好みの空間にリノベーションするケースもある。「建物は古くても利便性のいい場所に住みたい」「自分たちの自由にできる注文住宅がいいけど、予算的に難しい」など、さまざまな想いや悩みがある人にとって、利便性のいい物件が見つかりやすく、価格が抑えやすいリノベーションは、魅力的な選択肢となっている。
今回、話を伺った[リノベスタジオ]の徳山さんは、店舗内装からスタートし、その後は持ち家、中古物件、マンション、戸建など、ありとあらゆるリノベーションを手掛けてきたプロ中のプロだ。そんな徳山さんが意識しているのは、普段の何気ない会話なのだそう。「改まって『趣味は何ですか?』と聞いても、好きではあるものの趣味といえるほどではないものまでは聞き出すことができません。何気ない雑談の中から潜在的なニーズを拾って具現化することが、私たちの使命だと思っています」と、徳山さんは言う。
さて。2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、人々の暮らしが大きく変わった。政府の専門家会議が「新しい生活様式」の実践例を示し、テレワークやステイホームが推奨されるなど、自宅で過ごす時間は格段に増加。これからリノベーションを行なう人たちは、この状況に応じた空間づくりが求められる。
「今感じているのは、籠れる空間のニーズが高まっているということです。これまでは住まいもオフィスも、オープンな空間を求める傾向がありましたが、自宅でテレワークをするには集中できる環境が必要ですし、オフィスにおいても社外の人とのオンラインミーティングなどはオープンスペースではしづらいですよね。そこで、私たちは『ハコオフィス』というボックス型の商品を開発しました。これからリノベーションをされる方に向けては、籠り部屋を設けるなど、一人になれる場所、集中できる場所を設けることを提案しています」。
一方、[リノベスタジオ]では、ウイルスを居住スペースに持ち込まない工夫を施すことも提案している。玄関から洗面脱衣所に直接入ることのできる間取りにしたり、吸排気のバランスが取れた換気計画を立てたり、抗ウイルスの資材を取り入れたり。これからは、新型コロナウイルスの感染予防を意識したリノベーションのニーズが高まっていくだろう。
2015年の創業以来、多種多様なリノベーションのニーズに応えてきた[リノベスタジオ]は、これまで培ってきた経験や豊富な知識を活かして施主のニーズに応えるだけでなく、時代の流れや社会情勢などに応じたリノベーションを提案してくれる心強い存在といえる。今回の特集を参考に、「新しい生活様式」に応じたリノベーションを考えてみてはいかがだろう。
1人になれる“籠り部屋”があれば
テレワークもオンライン飲み会も安心!
これまでは趣味の時間を最大限に楽しむための“籠り部屋”を提案してきた徳山さんだが、自身が自粛生活を送っている中で、「1人になれる場所」「集中できる場所」の必要性を実感したそう。
リビングの一角を仕切ってワークスペースを設けたり、狭いながらも書斎を設けたり、withコロナの時代には、一人になって集中できる空間のニーズが高まっている
自宅もオフィスも使える
“ハコオフィス”誕生!
テレワークが推奨され、自宅で仕事をする人が増えました。仕事に集中できる空間のニーズが高まる中、[リノベスタジオ]がボックス型の「ハコオフィス」を開発!
照明やコンセント、換気扇もあり機能性も兼ね備えている。設置するだけなので工事をする必要がなく、リノベーションをするよりもリーズナブルというのも魅力。「お客様のニーズに応えるために、今後も改善・改良していきます」と徳山さん。
リノベーションより簡単!
設置するだけの簡単施工を実現
ステイホーム期間中、オンライン会議やzoom飲み会などをしていたという徳山さん。1人になれる場所、集中できる場所の必要性を実感し、「ハコオフィス」のアイデアが浮かんだそう。「これまでは間取りを変えることでワークスペースや書斎などを作ってきましたが、テレワーク化が一気に進んでいる中で、一軒一軒リノベーションをしていくのは時間的に難しいものです。すぐに設置できるものがいいと考え、ボックス型にすることを思いつきました」。構想を固め、大川の家具工場とともに開発を進めてきた。デザイン性が高く、機能性に優れ、コストパフォーマンスの良さを追求した「ハコオフィス」は2020年9月から販売を開始し、福岡のみならず、関東や関西でも受注している。
リノベ専門のプロが伝授する
新しい生活様式に対応するリノベのアイデア
1つは“籠り部屋”をつくること。仕事はもちろん、趣味も勉強も、1人で籠もって集中できる空間の必要性が高まっている。Web会議やオンライン飲み会のほか、YouTubeの配信やオンラインセミナーなど、“籠り部屋”のニーズは幅広い。また、新しい生活様式では「こまめな換気」が推奨されているが、吸気と排気のバランスの取れた換気計画が重要だ。自宅で過ごす時間が長くなると、外の感覚が味わいたくなるが、インナーバルコニーを設けるのも一つのアイデア。新商品が続々と登場している抗ウイルスの壁材やフローリング材を取り入れるのもおすすめ。
自宅で過ごす時間が増える今、[リノベスタジオ]ではプレイルームを設けるなど、子どもも大人も自宅で楽しめるようなアイデアを提案している
リノベだかたできる
遊びや冒険も叶えてくれる
頼もしいパートナー
カフェのようなショールームには、家具・インテリア、照明やスイッチ、壁材、床材などリノベーションやDIYに最適なアイテムを取り扱うインテリアパーツショップを併設。実際に住まいを彩るものに囲まれた楽しい空間の中で、物件探し・設計・施工・資金計画など、リノベーションに関するあらゆる相談に対応してくれる。
リノベスタジオ/リノベンチャー株式会社
北九州市小倉北区片野新町2-1-4
TEL:093-383-8815
https://renovestudio.co.jp/