Linde CARTONNAGE
リンデ・カルトナージュ
(福岡市中央区)
店主の瀬口さんが世界中から買い付けた、センスの光る筆記具やインク、紙が揃う。オリジナルで作るリソグラフ印刷のカラフルなレターは、アートとして部屋にディスプレイしたくなる
1階の印刷スタジオ『 Y’ALL WALL 』(ヨールウォール)ではリソグラフのオーダーを行なっている。飲食店のメニュー表や映画のチケット、年賀状など幅広く活用されるそう
万年筆は使い込むうちにその人だけの書き味になる
壁一面に飾られた手紙
編集者であり印刷物を愛する店主の瀬口さんが営む、「手紙」をテーマにしたお店。静かでのんびりとした時間が流れる店内には、万年筆やインク、レターセットなど、書くことを楽しめるアイテムが揃う。万年筆は、10年前の開店当初から特に人気の商品。高級感があり長時間使っても疲れない金のペン先のものから、ステンレス製で硬いペン先が、さっとメモを取るのに向いているものなど用途に応じて選べるので、自分に合った1本を見つけて。また、万年筆に並ぶ看板商品がガラスペンだ。ガラスペンとは、透明なガラスのペン先にインクを浸して使うつけペンで、見た目の美しさだけでなく、その滑らかな書き心地に魅了される人が続出。オリジナルガラスペンも販売している。
ヨーロッパやアメリカなど、ここへ訪れる観光客も多く、最近は大きな窓から見える景色を写真に収めるのではなく、ペンと紙で1枚の絵に残していくという。ここで選んだインクを使って、滞在中に1冊のノートを仕上げるのだ。また、思い浮かんだことをありのままに書き出し、心を落ち着かせる「ジャーナリング」という手法を取り入れている人も。誰かに宛てた手紙だけではなく、見たものや自分の頭の中をただ書き出すのも面白い。
同ビルの1階には、印刷スタジオ『Y’ALL WALL(ヨールウォール)』を2年ほど前にオープンした。ここでは、リソグラフ印刷という、色を重ねながら印刷する技法で、写真やグラフィック、イラストなど味わいのある仕上がりが楽しめる。店頭に並ぶオリジナルのレターやカードもここで作っている。定期的に展示会も開催しており、韓国で有名なリソグラフスタジオ『CORNERS(コーナース)』とコラボレーションした展示会も実現した。
好きなレター8枚と封筒2枚を選んで、レターセットを作ることができるリソグラフの”レターバイキング”
鉛筆で描いた原画をリソグラフで印刷した、恐竜モチーフのカード。そのまま飾っても、裏に手紙を書いても
ガラスペン
3960円~
ガラスの繊細な美しさに見惚れてしまう。一度のインク浸けで手紙1枚程度書くことができる。他のペンにはない、ガラス特有の心地よい書き味を堪能して欲しい
インク
770円~
12カ国から約80~100本のインクが揃う。ラメインクや香りを楽しむパフュームインク、見る角度で色が変わるフラッシュインクなど遊び心あるものも
レターセット
330円~
カード1枚と封筒1枚のセットから用意。リソグラフや活版印刷で一つひとつ刷ったカードやレターバッドは、表情の違いを楽しめる
活版印刷
名刺 100部 1万4630円~
活版印刷で作る名刺やショップカードなどのオーダーが可能。個人でも店頭で気軽に相談できるのが嬉しい
Linde CARTONNAGE
リンデ・カルトナージュ
(福岡市中央区)
福岡市中央区大手門1丁目8-11
092-725-7745
12:00~18:00
定休日:なし
P:なし
カード/可
QRコード決済/可
Instagram @linde_cartonnage
https://linde-cartonnage.stores.jp
※2024年6月30日発売「ふくおか・さが 家づくりの本 夏号(no.64)」掲載分より転用しております。