どんなジャンルにも対応
希望に寄り添うデザイン
アンダースコープデザインオフィス
数奇屋造りの一軒家『一本木 石橋』。店主・石橋康孝さんの「京都を感じさせる空間にしたい」という想いを受け取ったのが【アンダースコープデザインオフィス】だった。外観から始まる和の世界観は格子戸、銀杏のカウンター、天井の羽重ね張りと細部にいたるまで枚挙にいとまがない。しかし、代表・家藤さんにとって、初めての和の空間づくりだったとのこと。「“初めてですが僕でいいんですか?”という正直さが良かったんです(笑)。固定概念がない分、うまくいくという確信もありました」と石橋さん。多くの店舗設計を手掛けてきた家藤さんのスタンスは常に変わらない。「石橋さんが修行した店を訪ねたり和の世界を知ることから始めました。新しいジャンルは、まず体感することが大事。お客様に寄り添い、対話を重ねてアイデアをより高め合い、それをカタチにしていくことが自分の仕事です」。
アンダースコープデザインオフィス 代表・家藤 康徳さん
福岡出身のインテリアデザイナー・家藤さんは、2005年に『アンダースコープデザインオフィス』を設立。飲食、物販、医院、スタジオ、オフィス、ショールーム、住宅などジャンルにとらわれない空間づくりを手がけている。「使い勝手が良いこと、そしてとくに店舗の場合は、訪れるお客様の印象には残るけれど、決して料理の邪魔にはならない落ち着いた空間づくりを目指しています」とのこと。
WORKS.1 一本木 石橋
店内全体が杉材と藁を入れた土壁に包まれたやわらかな空間。オープンキッチンとなっているカウンター上部の下がり天井は、酸化させた銅板を網代編みした味わい深いものだ。施工は嘉麻市の「久衛組」
WORKS.2 割烹すし のりを
カウンター席が6席のみの割烹寿司の店。木格子で躯体天井や壁との距離を図り、影の奥行きをつくることで、より「和」を感じられる空間を目指したとのこと
Underscope design office
アンダースコープデザインオフィス
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