担当者との出会いで
再燃した家づくりの想い

「ウッドデッキとつながる快適なLDK」をコンセプトに、6年前、戸建て住宅をかたちにしたTさんご夫妻。当初、決めかけていたハウスメーカーでは予算や想い通りのプランが叶わなかったことから、一度は思いとどまった家づくり計画だったが、ふとしたタイミングで完成見学会へ足を運んだことが縁を結んだ。家づくりのパートナーになったのは[住工房プラスアルファ]。担当者との出会いが諦めかけていた家への想いを再燃させてくれたという。

「他でムリと言われた希望も“できますよ”と否定せず、私たちの話に耳を傾けてもらえたことが嬉しくて。予算内で要望に合うよう、思いを描いた家に近いプランを考えてくださって、この出会いがなかったら諦めていたかもしれません」と振り返る。

 

外観はゆとりの玄関ポーチをポイントに。飽きのこないシンプルモダンな雰囲気。企画住宅CAN-BOXをベースにしながら、価格を抑え、要望を叶えた

 

内玄関はシンプルにまとめ、ブルーグレーのリビング扉でアクセントをつけた。左手には独立させた書斎をレイアウト

 

高く採った天井が開放感を、リビング階段が空間に表情を生むリビング。大開口の掃き出し窓からつながるデッキとの行き来もラクラク

 

プロジェクターを設置したリビングは、希望通り、お子さんたちの試合や映画などを楽しめる最高の環境。大型スクリーンは造作ボックスに取り付け、すっきりと

 

現在は、この春、中学生になる長男と小学4年生になる次男との4人暮らしを満喫中。玄関を入ると、息子さんが描いた色鮮やかな絵画が楽しく迎えてくれた。家族が集う中心はリビング。ダイニングとリビングをつなぐように設計された広さのあるウッドデッキと、高く採った天井の効果で、開放感があり、視覚的に広く見えるのがT邸の特徴。リビングには、100インチのプロジェクターを設置することも当初からの要望で、クラブチームに所属するお子さんたちのサッカーの様子を録画し、家族で鑑賞するなど、和気あいあいの姿がT家らしい日常の風景になっている。

奥さまの希望でキッチン横に置いた和室も重宝している。その他、玄関近くに置いた洗面室、趣向を凝らした書斎、2階のトレーニングルームなど、目的に応じてつくった住空間はどこも快適だという。“使いやすさ”が行き届いた住まいが、家族の心を一層通わせ、団らんの時を深めていた。

 

 

心地良く楽しい
居場所がたくさんある暮らし

「家の中はあまり変化がないんです。ダイニングテーブルを買い替えたくらいで、床が少し飴色になったかな」と微笑む奥さま。ダイニングや窓辺に設置したカウンターで過ごす子どもたちを見守ることのできる対面キッチン、食後は気分を変え、のんびりくつろげるリビングがお気に入りだという。

これから季節の良い時期になると、T邸の魅力の一つ、ウッドデッキが活躍。リビングからもダイニングからも、外とのつながりを生むデッキ効果は、住空間をさらに広く、心地よくしてくれる。「ご近所で仲のいいご家族と一緒にBBQしたり、春先には日向ぼっこ、夏場には風呂上がりに涼む場所として大活躍です」と、ご主人も笑顔。長く過ごす1階部分だからこそ、行き来しやすい動線、季節や変化が楽しめるとっておきの場所は大事にしたかったそう。「どこにいても家族の気配が感じられて、“ご飯できたよー”“BBQ焼けたよー”とか、みんなでわいわい楽しく過ごしています」とご夫妻は頷き合う。

 

 

対面式キッチンと便利なファミリーカウンターを置いたダイニング。リビング壁の一面と同様、横張の木を取り入れ、統一感とぬくもりのある雰囲気に

 

 

家づくり後も窓口として
続いていく信頼関係

6年という歳月を物語るのは、何といってもお子さんたちの成長ぶり。ふと目に飛び込んだ、柱につけられた背比べの印に、伸びた背丈の分だけ、家族の思い出もたくさんできたことがわかる。「建築当時、玄関のたたきに付けた手形を見ても、ほんと大きくなったねって実感します」と奥さまが微笑む。

 

ご主人の夢だったワークスペースは、集中したい時や気分転換に最適。中学生になる息子さんが、今後一人で勉強に専念したい時なども活用できる

 

玄関からすぐ、便利な黒板を設置した飾り棚は、実は隠し扉になった書斎！ご主人の希望で楽しみながら作ったユニークな場

 

また、思いがけなく今の時代に求められるスタイルになっているのが、玄関近くに置いた手洗いと独立型の書斎。「帰宅後、すぐに手洗いするのが習慣化できるので、あの場所にしてよかった」とご夫妻。そして、T邸をさらに魅力的に見せてくれる書斎の存在も楽しい。書斎は独立させたいというご主人の願いから、ユニークな提案で、隠し扉になったおこもり部屋になっている。「せっかくだから面白いもの造りましょうって、盛り上がったんです。集中したい時に最適なので、子どもたちの勉強部屋としても活用できます」と、楽しくプランニングした当時の思い出が蘇る。

子どもたちの感性を育み、快適に過ごせているのは「当初のプランニングがしっかりできていた賜物ですよね」と振り返りながら、「何かの時にすぐ相談できて、臨機応変に対応してくれるパートナーで、ずっといてもらえることが心強いです。“窓口が一人”というところが楽ですし、何より安心できます」と、ご主人は感謝の気持ちを語った。改めて、家づくりとは、長く続いていく信頼関係を築くことでもあるのだと実感した訪問だった。

 

BBQなど、6年の間に思い出がいっぱいできたデッキ。リビングやダイニングの延長スペースとして大活躍