お邪魔したのは、家具職人のFさん住まい。

独立準備中というFさんご家族の玄人すぎる家づくりには、

学びたいセンスやアイデアがたくさん。

 

パパのセンスが光る！
ショールームのようなわが家

おしゃれなカフェや雑貨店があちらこちらに点在し、若い世代が移り住んでいるという糸島に、またひとつステキな家が誕生した。家の主はこれから家具の会社を立ち上げるFさん。レストランやホテル、商業施設など、業務用家具メーカーとして知られる地場大手企業に勤めていたFさんには、いつか独立したいという夢があった。本格的に準備を始めたのは、子どもたちが生まれてから。新卒から家具の製造を学び、工場運営に携わるなど、仕事のノウハウや流れを身につけたFさんは、長男が小学生になる前に住宅兼工房を建てようと考えていたという。工房を併設にするには、十分な敷地を綿密な資金計画が必要だ。予算に合わせると必然的に都会から離れることになる。

 

そこで海や山といった自然が身近にあり、町全体に魅力を持つ糸島エリアで土地を探すことにした。「もともとベツダイさんの『ゼロキューブマリブ』の動画を観た時から、こんな感じの家がいいねと夫婦で話していたんです」とFさん。モデルハウスを見学した時に案内してくれた担当の森田さんの自然な接客も心地よかったという。いろいろな家を見た後で、2人の一番好きなテイストが「ゼロキューブマリブ」だったことから、[ベツダイ]の森田さんを頼ることに決めた。

 

青と白、木の温もりがベースのカリフォルニアスタイルがおしゃれ。ワイドに開くオープンサッシには、紺のアクセントカラーを効かせたブラインドをチョイス

 

木目と濃紺のクロスが西海岸のリゾート感を伝えるキッチンも夫婦の大好きな仕様。存在感を放つペンダントライトはFさんが選んだもの

 

 

計算しつくした素敵空間で
家族との時間を紡ぐ

Fさんご家族は、6歳の長男、4歳の長女、2歳の次女の5人暮らし。元気いっぱいの子どもたちに囲まれて、毎日とても賑やかに暮らしている。以前は、マンション2階の2LDKに暮らしていたため、周囲に気を使うことも多かった。緊急事態宣言の際には、改めて家を建てて良かったと思ったそう。「前は子どもたちが飛んだり、走ったりするたびに注意していましたが、戸建てだと家の中でも追いかけっこできるので伸び伸び過ごせていますね。お風呂も広くなって本当に子育てしやすくなりました」と嬉しそうな奥さま。ご近所さんしかクルマが出入りしない立地ということもあり、家の中でも外でも子どもたちが思い切り遊ぶことができる。

 

「暮らしてみて、やっぱりわが家が一番ですね。建具やクロス選びもこだわってよかったです」とご主人が話すと、「ブルーと木目の雰囲気が好きだったので、主人がこだわってくれた分、オンリーワンの空間がすごく気に入っています」と奥さま。自分たち好みのカリフォルニアスタイルの家がパッケージ化されていたことで、想像しやすかったし、完成後のイメージもしやすかったと家づくりを振り返る。

 

吹き抜けの窓から光が降り注ぐダイニングは開放感たっぷり。シーリングファンで空気を循環するため室内はいつも快適だ

 

走り回れるほど広々としたリビングダイニングは、家族団らんの場所。ダイニングテーブルや大人用の椅子もパパ作のオリジナル。子どもたちの椅子も室内の雰囲気に合わせて塗装した

 

 

新しいライフスタイルを
家族と一緒に楽しみたい

長年勤めた会社を退職したFさん宅の隣には、自身の工房が完成したばかり。両引き戸の扉もFさんの手作りだ。「ずっと計画してきた独立ですが、そろそろ屋号を決めて本格的に動き出します。昔から快適の“快”という字が好きなので、そのあたりで決めようかな」とFさん。ご家族の夢をカタチにした家は、未来のワクワク感にあふれている。

 

完成したばかりの工房でミシンに向かうFさんはパッチワークも得意。拠点を置く糸島からオリジナル家具を発信していきたいと話す

 

ベツダイとFさんオリジナル家具のコラボによるショールームのような空間。奥さまのハンドメイドのマクラメタペストリーが空間に優しさを添えている