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FUKUOKA LIFE STYLE|愛するものに、囲まれて。


 
 

ここが築36年になるマンションの1室だなんて、誰が思うだろう。
キッチン、リビング、どこを切り取っても絵になる空間は、
南区横手でインテリアメインのリサイクルショップを営む夫妻が
長年の思いを形にした、新しい暮らしの拠点。

 

スケルトンから考えた
すみずみまで、理想的な家。

 
SELECT RECYCLE COLET
オーナー 古川夫妻

国内外からやってきたインテリアや雑貨が所狭しと並ぶリサイクルショップ「SELECT RECYCLE COLET 」を営む。住宅や店舗のコーディネートも手掛ける。
 
SELECT RECYCLE COLET
福岡市南区横手1-11-33
092-983-5250
11:00~18:00
休み:木曜
https://www.colet-circolo.com/
 

廊下からLDKに入ると、モルタルとアイアンに囲まれたコーナーの中にキッチン、右奥には子ども部屋。ちなみにダイニングテーブルはフランスのアンティーク、リビングのソファは、関家具で購入したものだとか
 

絶対に取り入れたかったというステンレスのインディアンキッチンラックを中心に食器棚を造作。ダイニングから続くキャビネットはIKEAで購入。大工さんに白くペイントしてもらった
 

さまざまなグリーンをプラントハンガーに入れてハンギング。高さをランダムにすることで表情が生まれている。夜は、その間に差し込まれた照明にあかりが灯り、また違った雰囲気に
 
 

ピンときた物件に
間違いはないと信じて

 
 リビングに入った瞬間、息を飲む。ダイニングテーブルの頭上にはたくさんのグリーンが空中を浮遊し、その奥の壁一面には、どこからやってきたものなのか、想像力を掻き立てるような雑貨が並んでいる。一見、非日常を感じさせるこの空間に圧倒されながらも、テーブルに着いてしばらくすると、妙に落ち着くことに気がついた。おそらく、一つひとつのものが、古川夫妻の手で大切に選ばれてきたものだったり、誰かからプレゼントされたものだったり、そこにほっとする温かさを感じたからかもしれない。

 福岡市南区で、「セレクト リサイクルコレット」を営む古川夫妻が昨年手に入れたこの家は、築36年のマンションの一室をフルリノベーションしたものだ。聞けば、それまではお店の2階が住居。「便利ではあったけれど、古くて、狭くて、寒くて、ついにまだ幼稚園児だった娘が『わたしこの家、もうイヤ!』って(笑)。なんだかその気持ちにもグッときて、家を探す事にしたんです。最初は戸建ても考えたんですよ。でも好みの場所で探そうとすると、びっくりする価格だったり…」。そんな時、ご主人の後輩がマンションをリノベーションしたということで見せてもらうことに。「それがすごく良くて。そこからHPなどで中古マンションを探し、見つかったのがこの部屋でした」。築36年の70平米、4LDK。見学に訪れた時は本当に、36年分の生活感が漂っている家だったという。「でも不思議とイヤじゃなくて。その気持ちに素直に従って即決したんです」。

 そんな古川夫妻が、リノベーションのパートナーに選んだのは、薬院にショールームを置く「CODE STYLE」だった。
 

このひとときが、何より幸せ。

 

「ソファや椅子、チェストは年代もブランドもバラバラ。お店だったりインターネットだったり、購入方法もさまざま。ひとつだけ共通していると言えば、『これが欲しい!』という強い気持ちが持てたかどうかかな」と奥さま
 

感覚が同じであれば、
ジャンルが違っても大丈夫

 
 「CODE STYLE」と言えば、アイアン、黒、レンガ。ブルックリン風の男前な空間作りが得意なチームのイメージがある。だからこそ、この古川家を見て、意外と言えば意外だった。「確かにいつものコードスタイルさんのテイストとは違うのかもしれませんね。でもきっとコードスタイルさんなら、私たちが『いいな』 と思っている感覚をきちんと理解してくれる、そんな感度の高さを感じたんです」。

 そこからは夫妻で毎日、間取りの検討会。奥さまが書き上げた図案を、インテリアのプロでもあるご主人が査定。「例えば半円状にした玄関とか、L字にとった廊下とか。素人だからこその大胆な提案が、主人には新鮮に映ることもあったみたいで。だいぶ採用してもらいました(笑)」。

 そして2 人で納得できたものを「CODE STYLE」に見てもらい、そこからディテール面を詰めていった。「 全面スケルトンでフルリノベといっても、どこにどうお金をかけるかのバランスは考えました。コードスタイルさんのパッケージをベースに、キッチンやバスはパッケージ内から選ぶ、床材は少しだけグレードアップしようと
か…。そのあたりは明確でした」。 

 そして完成した新居には、予てから気になっていたデザイナーの椅子や、テーブル、ソファ、照明を揃え、理想の空間が完成。「好きなものに囲まれるって、こんなに幸せなことだったんだと改めて実感しました。それに人を家に呼べるのが嬉しいですね。娘ももちろん、気に入ってくれています」。

 インテリアのプロが、なぜ素敵な空間を手に入れられるのか。その答えは「好きなものが明確だから」。今回の訪問は、心からそう感じさせてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」を口にするたび、嬉しくなる。

 

一歩入っただけで、古川家の世界観が広がる玄関。モルタルの床と壁を優しく照らす照明は作家のもの。円形に切り取った床は、美しいだけでなく、土間を広く使えるなど実用性も高いのだとか
 
 
取材協力:CODE STYLE 
福岡市中央区薬院1-7-12-3階
☎092-406-9451
https://codestyle-web.com/