JULIET’S LETTERS
ジュリエットレターズ
(福岡市中央区)
店舗正面に立つと、視線の先で色とりどりのカードが目を楽しませてくれる。誕生日や結婚のお祝い、季節のあいさつなど、「誰かに届けたい思い」を形にしてくれるアイテムを探すならここへ
1995年、アクロス福岡の誕生とともにオープンした『ジュリエットレターズ』。福岡市内で、大正時代から文具を扱ってきた『とうじ』が、それまでとは違うスタイルで手がけた〝新しい文具店〞は、福岡市内はもとより、北九州市や佐賀市など広域の文具ファンをもとりこにした。
「オープン当時は、メールの普及により手紙の需要が減っていたという背景もあり、手紙を主体としたお店は先代社長の周りからも反対されたそうです。しかし、ロンドンで目にした文具店に刺激を受け、手紙を含むステーショナリーに特化した店舗にしよう!となったそうです」。印象的な店名は、イングランドのミュージシャン〝エルヴィス・コステロ〞のアルバムや楽曲からインスパイアしたものだとか。
そんな『ジュリエットレターズ』の店内中央には、多彩な色柄のカードや便箋、封筒が集まり、その周りにはカレンダーや地球儀、アートや革小物、子どものおもちゃ、さらにはベトナムから直輸入しているコーヒー豆も! 「文具に限らず、〝日常を彩るもの〞をテーマに商品をご紹介しています。どれもスタッフが一つひとつ吟味してセレクトしたものばかりなので、説明を求められるとつい熱が入ってしまって(笑)」。
特に充実しているのが「手紙」にまつわるアイテムで、美しい細工が施されたガラスペンや、玉ねぎの皮のように薄い紙を用いたノート、アニメの主人公気分で封ができるシーリングスタンプなど、手紙を書き、誰かに送りたくなる気持ちを後押ししてくれるものが揃う。「コロナ期のステイホームをきっかけに、手紙を書くことを改めて楽しむ方が増えたように思います」。
近年は、海外からの観光客の姿も。お土産や自分用にと、買い物を楽しむ人も多いそう。「『ここに来れば、何か素敵なものが見つかる』と、思っていただけているようで嬉しいです。
ペン先の溝にインクを染み込ませるワンアクションで、ハガキ1枚分の文字を滑らかに書くことができるガラスペン。その書き味に初めて触れた人は、きっと驚くはず。店頭では試し書きが可能なので気軽に尋ねてみて
ガラスペンの蓋として販売したキャップは、超薄型ハサミにもピッタリ。『オリジナル革キャップ』各1320円
職人が1本ずつ柄を手描きしたチェコ産のガラスの爪やすりも人気商品。各1430円
ガラスペン 3850円~
実は日本発祥のアイテムだというガラスペン。色やデザインのバリエーションが幅広く、コレクションして楽しむ人も。店頭には国内外の工房の作品が揃う
シーリングスタンプ 3080円~
封筒の封を閉じる際、蝋を溶かしてスタンプを押し、シールにするシーリングスタンプ。そのノスタルジックなアクションにも近年人気が集まっているそう
ペントレー 各4950円
『ジュリエットレターズ』のオリジナルアイテムで、使うほどに増す風合いに惹かれる人多数。ペンだけでなく、アクセサリー、鍵などを置いても。3色展開
名刺ボックス 各770円
福岡市生まれの画家・三反榮治氏による、植物や動物を精巧に描いたアート。それらを小箱の蓋に施した名刺ボックスは、同店だけのオリジナルアイテム
JULIET’S LETTERS
ジュリエットレターズ
(福岡市中央区)
福岡市中央区天神1-1-1 アクロス福岡ビル1F
092-752-6666
10:30~19:00
休:なし
P:なし
カード/可 QRコード決済/可
Instagram: @juliet.co.jp
http://www.juliet.co.jp
※2024年6月30日発売「ふくおか・さが 家づくりの本 夏号(no.64)」掲載分より転用しております。