落ち着きのある佇まい 時をかけて楽しむ暮らし

いちばん長く過ごすダイニングキッチンを主役に、 理想の生活シーンやゆとりを叶えた住空間です。

大切な人と過ごす ダイニングが暮らしの中心

朝起きると、新聞とコーヒーを手に、お気に入りのテラスへ。通りに面した南側に外壁を設け、プライバシーを配慮しながらも、トップライトから空が見えるよう抜け感のあるレイアウトになっている。適度な光と風が心地よく頬を撫でる半屋外のアウトドアリビング。「観葉植物やサボテンの水やりは毎日の日課なんです」と、毎日植物たちに触れ、成長を見守っている。 視線の先にはテラスとつながるバーカウンターのあるバルのようなキッチン。気候のよい時期は、開口を大きく採れるガラス張りの折りたたみ窓を開け放したまま、季節の移ろいを感じられる。 「家にいる間は、私たちほとんどダイニングにいるんです。人を招くのも好きで、同世代の友人を招いてパーティを開くのが昔からの夢でした。ですから、自然と一番好 きなダイニングスペースの空間づくりにこだわりました」と、キッチンに立って奥さまが話してくれた。 励んできた仕事や子育てに少し見通しがつき、ホッとした頃、思い浮かんだのが自分たちにフィットする家づくりだったそう。 「リビングを広く採って家族団らん的な家づくりが主体だったのかなと思いますが、自分たちは、家族や友人と集まって過ごすのは、むしろダイニングでということが多かった。自分たちらしく過ごせる理想の生活シーンをかたちにできる家づくりがいいなと思ったんです」とご主人の言葉に奥さまも頷く。 そんな想いをもとに実現したのが、ダイニングキッチンをメインに、大切な友人を招待できる空間づくりだったり、緑を眺めながらリラックスできるテラス、愛用のフライパンなど暮らしの道具を心地よく使えるキッチンやパントリーに、空の移り変わりを楽しめる天窓など、スローライフを楽しむ仕掛けが家中に施されている。 ただ広い家にするのではなく、最も使用頻度の高いキッチンを中心にして、バックヤードの機能性を高めたり、家の中身一つひとつを重視して答えを導き出していった。「ここではこう過ごしたい、と、一つひとつに理由がある家なんです」。

機能美にこだわった 暮らしの仕掛けがいろいろ

「時々、ゆっくり映画を楽しむリビングはダイニングスペースより、床を一段上げて空間にアクセントを付けました」とご主人。ゆったりとしたレザーソファやチェアを主役に、全体的に黒の重厚感が際立つソリッドな空間にまとめている。 そして欠かせなかったのが、薪ストーブの存在。「いろんな役割をしてくれるんですよね。暖をとる、癒される以外にも上段では煮込み料理、下段はオーブン料理といった具合に調理機能が充実してるんです。旬の野菜やピザを焼いてみたり、男の料理を楽しんでます」シンプルながら時間をかけた手料理でゲストをもてなす。食器棚の裏手に設けたパントリーにもこだわりが覗く。「食料品はコストコで大量にまとめ買いするんですが、収納がらくでモノの整頓や取り出しもスムーズ。気持ちがゆったり保てるので、人数が多いパーティでゲストがお手伝いでパントリーやキッチンの中に入っても気にならないんです」と奥さまの声が弾む。 3月に入居して半年ほど。ダイニングやキッチンまわりに集って、会話や食事を楽しむ、光景がすっかり日常になったよう。

自分のスタイルを基準に 満足度を優先した暮らし

一つひとつの場所に理由がある。家づくりのテーマとして大切にしたかったのが「ゆとり」。 「坪数で考えてスペースを割りふっていくと言うよりも、どんな空間で、どう過ごしたいのか、そのために必要な広さや雰囲気を作るには…と考えていったんです」と、何より満足度を優先した。 2階に置いた広いウォークインクローゼットにもそのひとつ。「海外旅行へ出かける機会も増えて、年中、季節ものを出せるように衣替えの労力が要らない造りにしました」と合理的な造りをリクエストしたそう。 じっくりと吟味したデザインと、それに合わせて経年変化が味わえるインテリアをコーディネート。「リビング、テラス、トイレ、間仕切りなど雑誌などから切り抜いたイメージを渡して造り込んでもらいました」。 気に入った北欧のヴィンテージ家具などローズウッドの深い色合いやレザーアイテムをとり入れ、空間に馴染ませていった。 「年齢を重ねるとともに、不思議と落ち着きのあるものを選ぶようになりましたね」と、自分たちが心地よく感じるものに囲まれて過ごす、そんなゆとりが生まれた分、掃除も楽しみながら分担しているとか。 「フロアタイルは清潔感があって磨きやすいですし気に入ってるんですが、冬場の寒さを考えたら勇気は要りました。そこで、冷たさをカバーするために全館冷暖房を入れたんです。スリッパいらずですが、木の床と比べるとちょっと疲れやすいかな」と顔を見合わせながらも、後悔はない穏やかな表情。 「この間、サボテンに花が咲いたんですよ」と、日々の暮らしの中の小さな発見や楽しみに気づくゆとりを大事に。 この住まいは、自らのライフスタイルと深く向き合い、納得して選んだコトで形づくられていた。