FUKUOKA Product Designer #04

決して主張をしない 生活に馴染むモノづくり

[HIGHTIDE]のモノづくりは少し特殊だ。企画からデザイン、生産先との交渉や上代の検討まで、企画担当者が一貫して行うケースが多い。「生活をしていく中でこういうものがあればいいなという考え方もありますが、僕の場合は素材からスタートすることが多いですね」と、御厨さん。ここ数年は塩ビを使ったアイテムを生み出すことが多いという。「塩ビは防水や防滴などの機能があり、生活に根ざしたものに転化できれば面白いのでは? と考えました。また、塩ビは縫製ではなく熱圧着なので、加工が簡素化されることにより価格を抑えることもできるんです」。

そう話す御厨さんが意識しているのは、生活を邪魔せず、ユーザーを絞らないモノであること。「蛍光色を使うなど、色で遊ぶことはありますが、決して主張しないデザインを心がけています」。

プライベートは無頓着だと話す御厨さんだが、もともと家具が好きで、オフィスをリノベーションしたときは家具選びも担当したそう。「家具もあまり主張しないものが好きです。その環境にそぐわないものがあると気になってしまうんです。その点はプライベートと仕事がリンクしているかもしれませんね」。

最後に。今後はどのようなモノづくりをしていきたいかを訊いてみた。「0から新しいモノを生み出すモノ作りだけではなく、既にあるものをアップデートし、今の生活にさらに馴染む機能や素材のモノを生み出していきたいと考えています」。

より良いもの、より馴染むものを追求しつづけるその姿勢があるからこそ、[HIGHTIDE]は常に進化を続けているのだ。