ひとりの時も、みんなの時も。 家族の軸を紡ぐ暮らし

ひとりきりで本を読む。 家族と何気ない会話を交わす。 大勢でこの上なく賑やかに過ごす。 どんな時にもそばに寄り添ってくれる その家は、まるで家族の一部―。

完成見学会に訪れるたびに
その世界観に惹かれて

玄関土間からすぐにダイニングに繋がる配置は“人が集いやすい家にしたい”と願うご主人の心持ちの表れ

昔ながらの町並みに凛と建つ、塗り壁と木の経年変化が深い魅力を放つ平屋。ここに暮らすのは、山好きのご主人と明るい笑顔の奥さま、個性が光る3人の子どもの5人家族。住み始めて2年程、その暮らしぶりを伺った。

Mさん一家が新居を考え始めた頃、縁あって[SORAデザイン]と出会った。その気取らないデザインとコンセプトのある間取りに共感し、家づくりを依頼。「もちろん他社も見ましたがSORAデザイン以外にないと心は決まっていました」。そう話すご主人の希望は〝人が集う家〟。奥さまは〝たっぷりの収納〟をリクエスト。「SORAデザインの家は同じものはひとつとして無くて、大胆な間取りも特徴的。どんどんその世界観に引き込まれていきました」とご主人。「見学会にも随分通って〝あの家のあの部分の造りがいい〟とかわがままを言いました(笑)」。

最大収容人数60人!?
柔軟に人を受け容れる場

そうして完成したM邸には、ご主人の地元の友人から職場の方まで、普段から来客が多いのだとか。なんとご主人の職場のつながりで一度に60人以上集まったこともあるというから並大抵ではない。「庭にはテント、デッキにはタープを出してもさすがにあの日は家の中も外も人、人、人…!(笑) それでも場が成り立っていたのは、この家の柔軟なデザインのおかげかな」と奥さま。リビング、子ども部屋、廊下の3方向に繋がる中庭のデッキを介して外と行き来ができる空間は、実際の面積以上に空間の広がりを感じさせる。「自分一人の時は、リビングからテラス越しに見る庭の植栽は順番に花が咲くんだな、とかそんな発見でうれしくなります」と話す奥さまにとってテラス越しに見る景色は、時に自室で机に向かう子どもたちの姿であったり、庭の草木だったり。その時々で異なる光景に癒されている様子。

一方、ご主人は新居を建て収納が増えたと同時に今まで抑えていた山への愛情が花開き、思い切ってキャンプ道具一式を買い揃えたのだとか。今では天気がいい週末は、一人でもキャンプへ出かける程。とはいえ、頻繁には行けないので、このデッキでランタンを灯して過ごすのだとか。そんな時も傍らに目をやれば、子どもたちの様子が見え、言葉を交わすこともできるこの空間は、人と関わりを大切にするMさん一家の暮らしには欠かせない場となっている。

環境を読み解く設計で
暮らしづらさを解消

玄関や部屋の一角を飾るインテリアのセレクトは、なんとご主人! お花は奥さまの好みで飾って

M邸は南側が道路に面した縦に長い敷地。さらに建物の裏側には高層階のマンションが建つ立地。一見生活しづらそうな立地条件をまったく感じずに過ごせているのは、その土地と家族のライフスタイルを読み解く設計力があってこそ。防犯性や飛び石の危険を考慮して南面には窓を設けていないにもかかわらず、どの部屋も明るいのは中庭のデッキからの採光をはじめ、光や風の流れがきちんと計算されているから。断熱性も抜群で「火を見ている時間が好き」というご主人は、冬場は炎の揺らぎを楽しもうとストーブをつけたら、それだけで十分温かく過ごすことができたとか。夏場は朝付けていたクーラーの冷気を夕方に体感できるほどの効果を実感。「仕事から帰ってきたら、室内はひんやりした空気が残っているんです」と目を丸くする奥さま。抜かりない設計と優れた性能の家は、Mさん一家の暮らしを伸びやかに包み込む。

個と家族の軸を整える
自然体のデザインを

普段、仕事で多忙なご主人は、庭でサッカーをしたり、勉強を教えたりしながら子どもたちとの時間を確保しているそう。それでも足りない時、家族でキャンプに出掛けるのがM家流のコミュニケーション法。日常から一歩距離を置き、自分自身や家族と向き合う時間を設けたら、自分の軸や家族の軸を整えた上でそれぞれの日常へと戻っていく。そんなM家のモットーは〝人を巻き込むこと〟。誰とでも壁を作らずに交わり、生きる世界を豊かにしようとする姿勢は、人や自然に寄り添う自然体のデザインを大切にする[SORAデザイン]の家づくりとイコールだ。

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