2つの家族を繋ぐ包容力
かけがえのない時間を紡ぐ家

熊本地震からやがて約2年を迎える。 少しずつ復興へと向かっていく中で 新たなスタートを切った家族がいる。 上益城郡に住むMさんとOさん一家 ふたつの家族が暮らす新居へ伺った。

熊本地震で自宅が半壊 想定外だった2度目の新居

思わずひなたぼっこがしたくなるような、のどかな川沿いの景色が広がる上益城郡の住宅地。ここにご両親と長女のMさん一家と、次女夫婦のOさんとその子どもたち4人+愛犬2匹が暮らす、賑やかでユニークな2世帯住宅がある。手掛けたのは熊本・福岡に拠点を置くビルダー[タカスギ]。昨年12月に完成したばかりのMさん一家とOさん一家の暮らしぶりを伺った。

元々この場所はMさん一家が代々住み継いできた場所。熊本地震では、特に被害の大きかったエリアでもある。「この辺りは3回大きな揺れが来てね。地震で家は半壊しました。妻と長女は〝怖くて住めない〟と、ちょうどうちの向かいの平屋に住んでいた次女夫婦のところで1年ほど避難生活を送っていました。20代の頃家を新築して、まさかもう一度家を建てるなんて予想もしなかった」と話すお父さまにとっては、思いがけない2度目のマイホーム建築となった。

想定外の2回目の新居は 予想外の展開に…!?

〝もう一度マイホームを建てよう〟そうと決めたら善は急げ。Mさん親子は、次女夫婦であるOさん一家とともに県内の住宅展示場をくまなく周った。色々なビルダーを訪ねる中で、お父さまは[タカスギ]の家づくりに共感を抱くように。最終的に[KKT荒尾総合住宅展示場ネオ]を訪れ、同社のモデルハウス『HABITA』の圧倒的な存在感と、担当者の人柄に魅かれて〝タカスギさんに〟と決めたのだとか。Oさん一家も、ともに展示場を周るうちに「私たちもあんな家で暮らしたい! 」と2世帯住宅の新築を提案し、Mさん一家の新居建築はスタートした。ところが家の外観を決める際に、「瓦の屋根と安心感のある太い大黒柱は欠かせない! 」と和のテイストを好むお父さまと、「ガルバリウムの黒い外観にしたい」と洋風の家を希望する次女一家との意見は平行線を辿る一方だったとか。その結果、互いの個性をそのまま生かし、今回の2世帯住宅のような和と洋のデザインが融合したハイブリッドな家が完成したのだという。「まだビルダーを探している段階の時に、他のビルダーにもこういったデザインはできるのかと尋ねてみましたが、屋根の継ぎ目の処理が難しいということもあり、なかなか受け入れてもらえませんでした。私たちの要望を受け容れてくれる技術と寛容性を持っていたのはやはりタカスギさんでしたね」。

Oさん夫婦の長男の個室。「子ども部屋もありますが、今はもっぱら家族とともにリビングで過ごすことが多いですね」

完成したプランは、2世帯の程よい距離感を保てるように、玄関を入ると左にMさん家族の住まい、右側にOさん一家の住まいと、生活スペースを明確に分けた独立型の2世帯住宅に。「新居の住み心地は?」とお母さまに尋ねると「子どもたちといつでも一緒です。家の中が暖かいのもうれしいです」と微笑む。  M邸は[タカスギ]が標準仕様で採用しているペアガラスや断熱材はロックウールを使用している。昨年の12月、もっとも寒さの厳しい時期に新居に住み始め〝冷え〟とは無縁の空間を実感しているそう。

思い描いていた夢の新居を 2世帯という形で実現!

以前も戸建て住宅に暮らしていたOさん一家。「マイホームの新築は、私にとってずっと憧れでした」と奥さま。実家の再建によって、その夢は〝ご両親との2世帯〟という形で叶えられた。4人の子どもと過ごす日々は、新居でも変わらずにぎやかだ。「子どもたちや愛犬のお世話は大変だけど、やっぱり可愛いから」と奥さまは困ったように笑う。ワガママを言い合える家族は、時に面倒だけれど、それとは比べものにならない程の愛おしさがある。それぞれに今という瞬間を生きていても、ひとつ屋根の下で同じ時間を過ごせるという幸せを分かち合いながら、2つの家族は今日もかけがえのない日々を過ごしている。

Oさん一家のリビング。メンズライクなインテリアを中心に、シンプルにまとめて。オシャレな奥さまらしい空間だ

この建築を手がけた会社

  • TAKASUGI 株式会社 注文住宅事業部
  • 〒862-0962  熊本市南区田迎5-5-10
  • 096-285-1938
  • http://www.takasugi.co.jp